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岩手大学准教授の坂口奈央さんは、東日本大震災の翌2012年、岩手の地元放送局のアナウンサーを退職し、研究の道に進んだ。それから10年余り。災害社会学者として三陸地方を生活史の視点で調査してきた。今年3月には「生き続ける震災遺構 ...
発掘部門は、01年に単行本が刊行された「ないもの、あります」(クラフト・エヴィング商會〈しょうかい〉著、ちくま文庫)に決まった。「堪忍袋の緒」など、よく耳にするのに見たことがないものを取り寄せて読者に届ける、というコンセプトの本だ。
「文学を通じてアジアのこれからを考える」をテーマに、アジアの現代文学を紹介するシリーズ〈アジア文芸ライブラリー〉(春秋社)が始まってこの4月で1年が経った。これまでチベット、台湾、インドネシア、マレーシアから歴史や社会に関する作品を ...
チェルヌイシェフスキーとは何者かと問われれば、「社会活動家」というのがふさわしいように思う。彼はもちろん、思想家であり、作家であり、文芸批評家であり、経済学者であり、唯物論的哲学者であるのだが、けれども同時にそのいずれでもなく、それらすべてが「社会活 ...
人はなぜアントニオ猪木と聞くと読みたくなるのか。没後2年半、本書は発売即重版した。5歳下の実弟、啓介さん(77)はいまも話を聞かせてと頼まれる。「兄貴はこんなに愛されていたのか、とあらためて痛感しています」 ...
このたび刊行された畠中恵『ああうれしい』は〈まんまこと〉シリーズ(文藝春秋)の第10作である。帯によれば、いつの間にかこの連作、累計165万部のベストセラーになっていた。にもかかわらず、実は畠中恵は直木賞を獲っていないのである。2007年に『まんまこ ...
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特に、主人公の物理学者、松崎仁の描写が秀逸だ。50年近くにわたり、数多くの個性豊かな物理学者たちに日々接してきた私の経験から言っても、松崎のようなタイプの物理学者は実在したとしても不思議ではない(物理学者の名誉?のためにも、決して多いわけではないこと ...
「桐山さんが、『今日みんなで〈仲良くなれる言葉〉を考えたように、どんなに明るかったり、コミュニケーションをとるのが上手な人でも、最初の一言目はいろいろ考えて出した言葉だと思うから、声をかけられた方もその最初の一歩の勇気を感じ取って優しくしてほしいし、 ...
なにか新たな一歩を踏み出そうとしている人たちに向けての本を紹介する。まずは不朽の名作たる旅小説、沢木耕太郎『深夜特急』(新潮文庫・1~5巻各693円、6巻737円)。26歳の〈私〉は東京での仕事を投げ出し、旅に出る。インドのデリーか ...
わたしが経験していることは何か。日常的で当たり前の出来事の判断を一時停止して、自分から距離をとって見つめ直す。フッサールの慎重な思考態度は、つい世間に流されがちな現代人の清涼薬になる。そうして思考の探検を続けた先に、他者はどう理解可能か、という問いが現れる。フッサールの他者論を研究する著者ならではの、独自の視点だ。自分の鏡のように他者を理解するのでは不十分。他者は異質さを残し続けるからであり、その ...
1974年4月25日、ポルトガルで起こった無血の軍事クーデター「カーネーション革命」は、長期独裁体制と植民地戦争に終止符を打ち、民主化への道を切り開きました。このたび邦訳が刊行された『カーネーション革命――世界を揺るがしたポルトガル ...